交通事故による首の捻挫の原因と治療について

2018-07-08
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交通事故は自動車を運転していれば、誰にでも起きるかもしれない事故です。

事故により様々な箇所を負傷しますが、その中で一般的によく知られているのが首の捻挫、俗に言うむち打ち症です。原因は運転中に後方から追突された際、むち打ち状態になり発症します。むち打ちになるメカニズムを解明していき、病院や整骨院での治療方法や効果的治療は何かなどを解説していきます。

むち打ちのメカニズム

むち打ち症は、むち打ちの現象が起きることによって発症します。メカニズムは自動車の椅子に座りシートベルトを締めた状態で、後方から追突等の強い衝撃を受けたとします。体はシートベルトをしていても前のめりに一旦なります。

そしてその反動で今度は後方に反るように戻ります。その状態がちょうど鞭をつかった際、しなった状態に似ているのでむち打ちと言うようになりました。むち打ちの現象により頸部が捻挫し、重症の患者は頚椎の一部損傷や神経損傷を起こすこともあります。

事故の程度にもよりますが、一般的首の捻挫、頸部捻挫はそこまでのものは余り多くはありません。個人差はありますが後方から追突され、後部バンパーがへこむ位であれば、頚椎損傷を起こすまでには至りません。

病院の選び方

病院の選び方ですが救急車での搬送の場合、自動的に搬送先病院に通院となります。警察を自力で呼び事故処理後に通院する方は、整形外科に行くことが一般的です。整形外科の選び方ですが、お勧めしたいのが出来れば大きな総合病院か入院施設のある整形外科です。

理由は整形外科の先生が何人もいるからです。担当医は必ず付きますが、大きなところは必ず患者1人1人の医療カンファレンス(医学的会議)をおこないます。医療ミスや診断ミスを防ぐ目的があるからです。個人病院の整形外科の様にレントゲンの検査だけで、交通事故患者を軽視したりはしません。

大きな病院はどうしても手続きや待ち時間が長いと思われるかもしれませんが、大事な体の事なので面倒がらずに受診した方が良いでしょう。

病院での治療のしかた

整形外科での治療は、大きな入院施設がある病院の場合は、レントゲン、CT、MRI検査をすることが出来ます。個人病院の整形外科はせいぜいレントゲンくらいが多いです。CT、MRIは筋筋膜の損傷や神経損傷及び炎症を起こしている部位までわかります。

初見時にこのようにして検査をすれば頸部のほんの少しの炎症も見つかるかもしれません。検査が終わり、医師よる触診、頸部の可動範囲の確認が行われ、治療方針を伝えられます。治療は投薬や湿布で1週間ほど様子を見て、その後理学療法機器で治療を行っていきます。

治療は整形外科によって様々なのですが、電療法、けん引治療、などが一般的です。その他理学療法士によるリハビリなどを受けることができる場合があります。

整骨院での治療のしかた

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どちらかと言えば整骨院の方が手軽に通いやすいのですが、必ず一旦は上記の様な病院で検査が必要です。その後の整骨院での施術を受けることが出来ます。施術内容は問診、触診、可動範囲を確認したのち、受傷1週間は炎症があるので電療と軽度の施術で済ませ冷湿布をします。

様子を見て理学療法機器の種類を増やしていきます。一般的には低周波治療器、干渉波治療器、温罨法、マッサージ及び施術をおこない、患部の状態や症状の経過を見てけん引治療などを加えます。施術のやり方は各院様々ですが、基本最初は痛みがある程度軽減するまでは、強い施術やマッサージは控えた方が良いでしょう。

痛みが増大し回復が遅くなります。特に若い経験の浅い柔道整復師は注意すべき点です。

その他の治療院の治療は

整骨院の他に交通事故の治療を出来るところがあります。しかしこれはあくまでも加害者側の損害保険会社から了承を取る必要があります。損害保険会社は各社、医師会と柔道整復師組合とは協定を結んでいて、法外な治療費を請求されることを防いでいます。

治療院と加害者側の損害保険会社と料金の折り合いがつけば、一般治療院で施術も可能です。治療院はマッサージ院、針灸院、整体院などです。基本は整骨院とはあまり変わらない施術ですが、ここも当然一旦病院で検査を受けた後の施術となります。

最近一部の整体院ではインナーマッスルや筋膜リリースをして、施術し効果を上げてHPなどで派手に宣伝しているところが見受けられます。ただ保険が効かないので施術代は高額になります。このような整体院を利用したい場合には、事前に交通事故患者を扱った実績があるかどうか確認した方が安心です。

自宅や職場で普段気を付けることは

自宅や職場で普段気を付けることは、取りあえず何もしないことです。余計なストレッチや運動はかえって、治癒効果の妨げになります。余計なことはせず、家では静養を心がけます。職場でも過重労働や、PCの長時間の作業は極力控えた方が良いです。

それでは何もできないと思うでしょう。実際に守っていない患者も少なくありません。入院しなければ安静なんて無理に決まっています。しかしこれは意識の問題です。常に自分は痛いところがあるのだと意識していれば、自然と人間は動きをセーブ出来るのです。

病院の先生も柔道整復師、他の治療家も治療の施術の度にこの事を伝えれば、無理な労働の歯止めになるはずです。患者も早く治すにはことを頭にいれ、自宅で長時間のスマホいじりなんかしないで早く休むことを心がけていきましょう。

いつまでも無料で治療、施術はしてくれないのです。

首の捻挫を早く治すには

首の捻挫を早く治すには上記の心がけも必要ですが、整骨院、病院の通院の仕方も考えなければなりません。どちらか片方だけだとしぶとい症状の患者は行き詰ります。そんなときは迷わず併用を勧めます。整骨院に通院しながら、定期的に病院で鎮痛剤などをもらうことです。

しぶとい頸部の鈍痛、頭痛は整形外科から出される鎮痛剤で意外と良くなります。気候と気温の変動に敏感な交通事故患者は、季節の変わり目、天候の崩れで鈍痛、頭痛の症状が酷くなりやすいのです。そんなときは整骨院での施術をいくら丁寧にやっても、施術効果を上げることは出来ません。

これは整骨院の力量だけでは解決できない問題なのです。病院に行くのを面倒がらず定期的に薬をもらいながら、整骨院での治療をしていけば早く治る確率が高くなります。病院、整骨院を上手く活用し、1日も早く首の捻挫(むち打ち)を治しましょう。